宮原春夫
10月24日から25日日本共産党川崎市議団は大阪市・神戸市・三木市を視察しました。その報告です。
大阪市の産業創造館「ものづくりマッチング事業」
・ものづくり企業の販路拡大!技術サポート「マッチングナビゲーター」。経験豊富な大企業出身の技術者50人が仲人となり、企業の技術を紹介するネットワークをつくり、自主的に中小企業とアポを取り、一軒一軒訪問して助言。毎月1回の会議に30~40人参加し、4~5時間かけて中小企業の技術を情報交換し、みんなで考える場を開いている。最近は大企業から「こんな技術があるところはないか」と問い合わせがくるようになってきた。川崎市では7人しかいない。
関西電力による中之島三丁目地区地域冷暖房システム
水の都大阪の堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島地区で、2河川を利用した河川水の温度差熱エネルギー100%活用による地域冷暖房システム。河川水を夏季は冷却水として、冬季は熱源水として利用し、CO2削減とヒートアイランド現象を防ぐ大きな役割も果たしています。
下水汚泥から精製する「こうべバイオガス」事業
汚水の処理過程で発生した消化ガスは、場内のボイラーや空調で使用してきたが、全量は利用できず構内の焼却施設で燃焼処分してきた。このガスの全量有効利用と、環境にやさしいバイオマスエネルギーとして提供することを目的として設置。下水汚泥からメタン98%の燃料ガスを製造し、天然ガス自動車・市バスに供給し残りを大阪ガスに売却して100%活用している。
兵庫耐震工学研究センター、実大三次元振動破壊実験施設(E‐ディフェンス)
兵庫県三木市に2005年完成した、独立行政法人・防災科学技術研究所の実大三次元振動破壊実験施(Eディフェンス)は、「なぜ壊れるか」「どこまで壊れるか」「どう壊れるか」を実証実験するために、実大規模の構造物を3次元地震動(横2方向、上下の3方向)で加振し、構造物の破壊メカニズムを究明する世界最大規模の施設である。
施設の主要部分は、実際の地震と同じ複雑な三次元の揺れをつくりだす15㍍×20㍍の振動台。その上に最大1,200㌧の実物大またはそれに近い構造物をのせ、阪神・淡路大震災クラス(震度7)の地震を再現できる。これらの能力を最大限に利用した震動実験により様々な構造の破壊過程と新しい耐震技術を検証する。ハウスメーカーも実証実験して安心安全な家を提供している。
兵庫県立三木総合防災公園、県広域防災センター・消防学校
平常時は地域の防災力を
高めるための防災リーダー・人材育成のための施設として、県民への防災研修、県の消防学校として、災害時は全県域をカバーする広域防災拠点として機能する。東日本大震災では海外からの応援部隊もここを中継して被災地に向かったとのこと。
防災公園の施設概要は、スポーツゾーン202ha、学習・訓練ゾーン54ha。宿泊棟、教育棟、学習・管理棟、屋内訓練場、水難救助訓練場、補助訓練塔、主訓練棟、防災ヘリポート、操法訓練場、大規模災害訓練場がある。がれきの山を再現した救助訓練施設(救助犬も訓練)のほか、電車の車両が置いてあったが、これは福知山の脱線事故後に電車内からの救助訓練のために設置されたとのこと。
川崎市でも等々力陸上競技場の建て替え事業が検討されているが、広域防災拠点の中にあり、市内で最も人口増加が顕著な中原区でもあることから、大震災後の計画検討として、こうした兵庫県の陸上競技場のあり方はたいへん参考になりました。





